「間違いだらけのデータ消去」落とし穴とその解決策

企業がデータを削除するとき、通常は適切な方法で行っていると考えがちです。しかし、その裏には、気づかないまま放置してしまうリスクが存在します。もし顧客データや機密情報が不完全な状態で残っていれば、それが将来的に大きなトラブルを招くかもしれません。法律問題だけでなく、企業の信頼も損なう可能性があるのです。ここでは、よく見られるデータ消去の失敗例と、それを避けるための具体的な解決策をQ&A方式で提案します。

Q:物理的破壊さえできればデータ漏えいは起きないよね?

A:いいえ、論理的消去が同じくらい重要です

「ハードディスクを壊せばデータは安全」と考えるのはよくある誤解です。たとえ物理的に壊したとしても、特殊な技術を持つ第三者によってデータが復元される可能性があります。ハードディスクに穴を開けたり砕くだけでは、データ漏洩のリスクを完全に防ぐことはできないのです。

データを消去するためには、物理的破壊と合わせて、専用のデータ消去ソフトを使用することが必須です(論理的消去)。ソフトは、デバイス内のデータを完全に上書きし、復元不可能な状態にします。この手法を併用することで、データ漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。

Q:スマホの「すべてのデータを消去」を押せば端末のデータは全部消えるよね?

A:データ消去ソフトによる複数回の上書き操作を推奨します

ファイルを削除したり、ハードディスクをフォーマットするだけでデータが完全に消去されると思い込むのも危険です。実際には、これらの方法ではデータが部分的に残っており、復元ツールを使えば簡単に再生できてしまう場合があります。特に企業の重要なデータが流出するリスクは依然として残っているのです。

データ消去の信頼性を高めるためには、端末のリセット操作だけでは不十分です。

データの復元は専門的な知識やツールがあれば比較的簡単に行えます。例えば、スマホの「初期化」や「工場出荷状態に戻す」といった操作では、データが表面上は消えたように見えますが、実際には内部に残っていることが多く、専用の復元ソフトを使えば簡単に再取得できることがあります。

そのため、複数回の上書きを行うことが重要です。特に機密性の高い情報には、この方法を用いて、さらに消去証明書を発行できるソフトを使うことで、データが完全に消去されたことを証明することが大切です。

Q:クラウドデータの消去を忘れてたけど、まあ大した問題じゃないか!

A:クラウドのデータも忘れずに消去しましょう

物理的なデバイスに集中するあまり、クラウド上のデータを忘れてしまうことも少なくありません。クラウドストレージは非常に便利ですが、複数のサーバーに分散して保存されるため、消去が不完全になる可能性もあります。このため、クラウド上にデータが残ってしまうリスクが生じます。

クラウド上のデータについても、完全に消去されるプロセスを導入することが必要です。クラウドサービス提供者との契約内容を確認し、定期的にデータが削除されているかをチェックしましょう。消去証明書を取得することで、リスクを最小限に抑えることができます。

Q:データ消去ソフトで消去作業をしたんだから、証跡が残ってなくても平気だよね?

A;消去証明書を取得しないと、トラブルの源に。

「消去したから問題ない」と思いがちですが、データが適切に消去されたという記録や証拠を残さないのは大きなミスです。これが原因で、後に監査や法的な問題が発生したときに証拠がなく困ることがあります。消去証明を持っていないことで、企業の信頼性が損なわれることも考えられます。

データ消去ソフトを使用し、消去プロセスを記録して消去証明書を取得することは、法的リスクに対処するための重要な手段です。これにより、データが消去されたことを証明でき、信頼性を維持することができます。

まとめ:企業の安全を守るために

データ消去にまつわる一般的なミスを理解し、適切なプロセスを導入することは、セキュリティリスクを大幅に低減します。信頼性の高いデータ消去ソフトを使用し、消去証明書を取得することで、企業の法的リスクを抑え、データ漏洩を防ぐことができます。それが、企業の安全を守るための最善策です

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    AIの進化は目覚ましいものがありますが、その便利さの陰で、私たちは思わぬリスクに晒されているかもしれません。例えば「DeepSeek」を使ってスマホに個人情報を入力した瞬間、あなたの情報は中国のサーバーに送られ、中国の法律で管理されることになるのです。 DeepSeekに対する注意喚起 デジタル庁は2月、AIサービス「DeepSeek」の利用に対して注意喚起を行いました。 注意の内容としては下記の5点です。 1)DeepSeekのプライバシーポリシー 中国語・英語表記のみで、取得データは中華人民共和国のサーバに保存され、同国の法令が適用される 2)生成AIの業務利用 機密情報の取り扱いは原則不可、利用する場合は利用目的・範囲を特定し、許可権限者の審査が必要 3)国外サーバの利用 現地の法令が適用され、検閲や接収のリスクがある 4)IT調達申合せ 生成AIも対象となり、サプライチェーンリスクの観点から、必要な措置について内閣サイバーセキュリティセンター及びデジタル庁に助言を求める必要がある 5)各政府機関 DeepSeek等の生成AIの業務利用にあたり、リスクを十分認識し、IT調達申合せ等の趣旨を踏まえ、適切に判断する必要がある そのなかでも個人情報保護という視点で気をつけたいのは、(3)にあるとおり、DeepSeekが中国のサーバーを利用していることにあります。これにより、 ①当該サービスの利用に伴いDeepSeek社が取得した個人情報を含むデータは、中華人民共和国に所在するサーバに保存されること ②当該データについては、中華人民共和国の法令が適用されること が明文化されています。 DeepSeekを使ったスマホの個人情報が漏洩する? ここで気になるのは「DeepSeekを使ったスマホの個人情報が中国に送られるのでは?」ということです。 このあたりの詳細はGIZMODOさまが詳しく報じていますが、ネットワーク上で第三者がデータを閲覧することは可能になっている可能性が高い様子。 アプリを入れるだけですぐに影響が出るわけではありませんが、例えばDeepSeekに住所録を作ってもらったり、メールの返信を宛名入りで考えさせてしまうことで、思いもよらぬところから個人情報の漏洩に繋がってしまう場合があります。 「DeepSeek」を使用した端末、データ消去ソフトで対策可能? こうした個人情報の漏洩は、「Masamune」などのデータ消去ソフトで対策可能なのでしょうか? 結論から申し上げると、中国のサーバーにデータが残るためデータ消去ソフトでの対策は不可能です。 データ消去ソフトは、PCやスマホの内部に残留したデータの消去に強い効果を発揮しますが、端末の外…つまりクラウドなどの外部に保存されたデータを消去する能力はありません。 そのため、まず個人情報をネットワーク上に出さないこと。生成AIに読み込ませないようにすることが大切です。 特に官公庁、大手上場企業や、多くの個人情報を扱う企業にお勤めの方におかれましては、無闇にDeepSeekをはじめとする生成AIソフトに個人情報を送らないようにしましょう。 また、今後の展望として、端末内で動作するAI(オンデバイスAI)が普及していく見通しで、すでにWindowsが「Copilot」という名称で普及に向けてアピールを強化しています。 こうしたローカル上に残り、外に出て行かないAIデータでは、個人情報もより気軽に扱えるようになります。もちろん前提として利用後にデータ消去ソフトによる消去作業を実施する必要があります。

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