MASAMUNE Clone Recovery Edition
データ復旧作業において、迅速に貴方の作業をサポートしてくれる頼りになるソフトウェア・デュプリケータ、それが、MASAMUNE Clone Recovery Editionです!
MASAMUNE Cloneの特長
Linuxベースのソフトウェアで、CDから起動します。
- パソコンからHDD※を取り外すことなく、外付けHDDに物理複製することができます。
- 複数のHDDで構成されているRAID※システムを、1台のHDDにイメージコピーすることができます。
※HDD:ハードディスクドライブの略。
※RAID:データを分散して記録することにより、高速化や耐障害性の向上が図られるシステム
お手持ちの汎用PCをデュプリケータ機として利用できます。
CDから起動するソフトウェアのため、場所を選ばず、お手持ちのPCでディスクコピー作業を行うことができます。
ソース(コピー元)とターゲット(コピー先)の確認ができます。
接続デバイス(電子記録媒体)の確認ができないために起こる組違いなどによる誤操作を防ぐことができます。
独自のアルゴリズム(特許出願中)がリードエラーを減らします。
データサルベージの経験を基にした、独自のアルゴリズムは、より多くのセクタを読み込むように、徹底的なリード・リトライで、エラーの少ない物理複製を実現します。
※独自のアルゴリズムは、ソフトウェア・デュプリケータだけでなく、更に広い範囲で国際特許申請中です。
読み取り不能セクタの全アドレス等、詳細なログを出力します。
読み取り不能なセクタアドレスや、セクタ数を記録することができます。
データ復旧に持ち込まれる 障害レベル
HDD障害の具体的な内容をみてみると・・・。
・障害内容の発生順位
1位:リードエラー
2位:ファームウェア障害
3位:ヘッド故障
※リードエラー障害は、MASAMUNEのアルゴリズムで解決できる可能性があります。
※当社に持ち込まれた障害HDD等の統計による(2002年-2012年)
データ復旧を目的として持ち込まれるHDDで、一番多い障害内容はリードエラーで、持ち込まれるHDDの内、約半数以上を占めています。
MASAMUNEの利用により、HDDを開封することなくクローンディスクの作成が可能となり、ヘッド交換等の面倒なリスクを伴う、クリーンな環境での作業は不要となります。
結論
MASAMUNE Clone Recovery Editionが搭載する、「リードエラーを解消するアルゴリズム」が役立ちます!
リードエラーに対するMASAMUNEの優位性
コラム1-リードエラー(CRCエラーも含む)とは?
- インプットされた信号とアウトプットされた信号が一致しないことを指します。
- プラッタからヘッドが読み出したアナログ波形を、微分回路や積分回路を組み合わせた、論理回路を用いて、デジタル信号に変換(A-D変換)しています。
- ヘッドの出力レベルが変わると、微分定数や、積分定数も変更しないと、エラーが起こります。
- 隣接トラックの信号がノイズとして作用することもあります。
- ヘッドの出力が変わる原因は以下のような原因が考えられます。
- ヘッドやプラッタの特性の経時変化(劣化・故障)
- ヘッド浮上量の変化
- オフトラック(オフセット)の発生
コラム2-リード・リトライ機能とは?
- エラーが発生した場合に、自動的にエラーを解消しようとする機能で、HDDに備わっています。
- 具体的なリード・リトライについて
- ヘッドを原点に戻したり、ヘッド位置をずらしたり、ヘッド浮上量を変えたりします。
HDDの構成図
MASAMUNE Clone Recovery Editionのアルゴリズム
・ リードエラーセクタへのリトライを独自のアルゴリズムで回避します。
1)初期設定(デフォルト)
アルゴリズムにより読み込めないセクタ(Failed Read)を検知します。
2)セクタの回収を優先して、ディスク後方からクローンを行います。(Behind Mode)
※MASAMUNE Cloneのご利用に際しましては、事前にマニュアルをご一読いただきますようにお願いいたします。
※対象メディアのコンディションにより、Clone生成が不可能な場合もございます。
※MASAMUNE製品の仕様やデザイン等は、改良のため予告無しに変更する場合があります。