こんにちは!データ消去ソフトの開発・提供を行なっているMASAMUNEです。
SSDは、その高速性や耐久性から、パソコンやゲーム機など、非常に多くのデバイスで採用されていますよね。しかし、その特性上、データの消去には注意が必要です。HDDと同じ方法では、データが完全に消去されない可能性があります。
今回はSSDについてと、SSDのデータ消去を行う場合の注意点について解説します。
SSDとは
SSD(Solid State Drive)は、従来のHDD(Hard Disk Drive)に代わる、新しい世代のストレージデバイスです。HDDが円盤状の磁気ディスクにデータを記録するのに対し、SSDはフラッシュメモリと呼ばれる半導体メモリにデータを記録します。この違いにより、SSDはHDDよりも高速なデータアクセス、低消費電力、高い耐久性といったメリットを持っています。パソコンの起動時間の短縮や、アプリケーションの動作の高速化など、様々な場面でその効果を実感できます。
SSDは、NAND型フラッシュメモリと呼ばれるメモリチップにデータを記録します。このメモリチップは、セルと呼ばれる小さな単位で構成されており、各セルに電子を蓄えることでデータを記録します。データの書き込みや消去は、セル単位ではなく、ブロックと呼ばれるより大きな単位で行われます。
SSDは、HDDのようにモーターやヘッドなどの可動部品がないため、動作音が非常に静かです。また、衝撃にも強く、持ち運びの際にも安心です。
SSDのデータ消去について
SSDのデータ消去は、HDDとは異なるアプローチが必要です。SSDの特性上、単純なファイル削除やフォーマットだけでは、データが完全に消去されない可能性があります。これは、SSDの内部構造や、ウェアレベリング、TRIMコマンドといった機能が関係しています。
ウェアレベリングとは?
SSDの各メモリセルには、書き込み回数に上限があります。特定のセルに書き込みが集中すると、そのセルの寿命が短くなってしまいます。これを防ぐため、SSDコントローラはウェアレベリングという技術を用いて、書き込みを均等に分散させ、全体の寿命を延ばしています。
TRIMコマンドとは?
TRIMコマンドは、OSがSSDに対して、不要になったデータブロックを通知する機能です。これにより、SSDはガベージコレクション(不要なデータを整理し、空き領域を増やす処理)を効率的に行うことができます。
「消えた」と思っていてもデータが消えない場合がある
例えば、OS上でファイルを削除した場合、実際にはファイルへのリンクが削除されるだけで、データ自体はSSD内に残っています。また、クイックフォーマットを実行した場合も、ファイルシステムの情報が初期化されるだけで、データは残存します。これらのデータは、特殊なツールを使用することで復元できる可能性があります。
HDDのデータ消去と異なる点
HDDの場合、データの消去は比較的単純です。磁気ディスク上のデータを上書きすることで、データを完全に消去することができます。専用のデータ消去ソフトを使用すれば、複数回のランダムなデータの上書きを行うことで、より確実にデータを消去できます。
しかし、SSDの場合は、上述したように、ウェアレベリングやTRIMコマンドといった機能があるため、単純な上書きではデータが完全に消去されないことがあります。ウェアレベリングによって、書き込みが分散されるため、特定の場所にデータが残ってしまう可能性があるのです。また、TRIMコマンドが有効になっている場合、OSが不要と判断したデータは、SSDのガベージコレクションによって消去される可能性がありますが、そのタイミングは予測できません。
専用のデータ消去ソフトを使えば安心
SSDのデータを完全に消去するためには、専用のデータ消去ソフトを使用することが最も確実な方法です。ソフトウェアによっては、特定のパターンで複数回の上書きを行うことで、データの復元を困難にする機能を備えています。
MASAMUNE Erasureは、米国国防総省が採用するデータ消去規格「DoD 5220.22-M」など、国際的に認められた規格に準拠したデータ消去方式を採用しています。
また、ハードウェアレベルでの消去にも対応しており、SSDのようなフラッシュメモリを搭載したデバイスでも、データを完全に消去することが可能です。復元は不可能なので、情報漏洩のリスクを根絶できます。
しかも、消去作業が完了すると、証明書が発行されるため、「データ消去を適切に行った」という証拠を残すことができます。
SSDのデータ消去なら、ぜひ一度、MASAMUNE Erasureをご活用ください。
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